分人主義について思ったこと
こちらの本を読了。
最近会社で分人ってよく聞くから、気になって読んでみた。
分人主義というのはつまり、人によって態度が変わるのって当たり前であり、Aさんと接してる自分もBさんと接してる自分もその全てが自分であるという思想。
従来は「個人」という人は分割できないという考えだったが、これに対し人は相対する人に応じて分かれる「分人」であるという考え方がこの本の主張。
すごく納得できる内容だった。
無意識だったけど自分も人によって全然態度を変えており、それって当たり前だよねって思ってたのを上手く言葉で表現されてた。
また、この考えのステキだなって思ったとこが、ほぼ全ての人に自分にとって好きな分人と嫌いな分人っていて、この嫌いな分人の要素を減らしてその分好きな分人の割合を増やせば楽しく生きれるという考え方。
自分を構成する全ての分人の割合を自分で操作できるという、自分を客観的に見れるようになれる視点にすごく魅力を感じた。
あと、恋愛観についても、その人と接してる時の分人(自分自身)が好きになれるかどうかを基準にすればいいという考え方にひどく共感した。
生きてく上での考え方として、すごく参考になるなぁと感じた一冊だった。
ぜひこの分人主義は世の中に浸透して欲しいな。